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感染(うつ)らないためには手洗い、感染させないためにマスク WHO

新型コロナウイルスの感染拡大が引き起こしたマスク不足問題。

多くの医師や公衆衛生の専門家がメディアなどを通じて、個人の感染予防に有効なのはマスク着用よりも徹底した手洗いとの見解を示しているが、マスク不足は深刻化する一方だ。

マスク使用により近距離の「直撃型」飛沫感染を防ぐことはできるが、マスクの誤った使用法のほか、マスク着用に伴う安心感や油断が接触感染リスクをかえって高める可能性を指摘する専門家も多い。

「マスクを使用すべき時と使用方法」
「マスクを使用すべき時と使用方法」

1月末に緊急事態宣言を発した世界保健機関(WHO)は一貫して、マスクには感染症拡大における一定の抑止効果はあるものの、その使用は特定の人や状況下でのみ推奨するとして、咳などの呼吸器症状がない健康な人はマスク使用の必要がないとしている。WHOは新型コロナウイルスに関して一般向けに多くの情報を発信しており、その中にはマスク使用に関する具体的な説明動画を掲載したページもある。

WHO:「マスクを使用すべき時と使用方法」参考訳
(『新型コロナウイルスに関する一般向けアドバイス』)

マスクを使用すべき時

・健康な人の場合は、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染の疑いがある人の世話をする時。

・咳やくしゃみをする時(人)。

・マスクは、頻繁な手のアルコール消毒または石けんと水による手洗いとともに使用した場合にのみ有効。

・マスクを使用する場合は、その適切な使用方法や処分方法を理解する必要がある。

マスクの着用・使用・脱着・および処分方法

・マスクを着用する前に、手をアルコール消毒するか石鹸と水で洗う。

・マスクで口と鼻を覆い、顔とマスクの間に隙間がないことを確認して着用する。

・使用中はマスクに触れないようにする。触れてしまった場合は、手をアルコール消毒するか石鹸と水で洗う。

・マスクが湿ったらすぐに新しいものと交換し、使い捨てマスクの場合は再使用しないようにする。

・マスクを取り外す時は、マスクの前面に触れないように注意して背後(耳側)から外し、ふたのあるゴミ箱などにすぐに捨てた上で、手をアルコール消毒するか石鹸と水で洗う。

出典: 世界保健機関(WHO)公式サイト  一般向け新型コロナウイルス特集ページ
Novel Coronavirus (2019-nCoV) advice for the public: When and how to use masks
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public/when-and-how-to-use-masks

WHO公式サイトではこのほか、コロナウイルスの潜伏期間や予防方法などに関するQ&Aページ、誤情報や不確定情報に関する「神話バスターズ(Myth Busters)」という解説ページなどを設け、個々人が正しい理解に基づき適切な対策を行うことを呼びかけている。

また、今回のコロナウイルス対策としてではないが、アメリカの疾病管理予防センター(CDC)も昨年末に季節性インフルエンザ対策の一環として、マスク使用に関して今回のWHO情報と同様の情報を暫定ガイドラインとして公表している。

日本の場合、都市部での通勤時の満員電車など固有の事情もあるため、感染者との濃厚接触リスクは諸外国よりも高い面もある。あくまでも徹底した手洗いやアルコール消毒を大前提とした上で、マスクの効果を最大限にする使用法を心がけるのが良いだろう。

医師・専門家が監修「Aging Style」

【参考】

WHO: Novel coronavirus (2019-nCoV)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019

CDC: Interim Guidance for the Use of Masks to Control Seasonal Influenza Virus Transmission
(米国疾病予防管理センター:『季節性インフルエンザウイルス感染抑制のためのマスク使用に関する暫定ガイドライン』)
https://www.cdc.gov/flu/professionals/infectioncontrol/maskguidance.htm

厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

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